世界の奇書をゆっくり解説 第20回 「ベティ・クロッカーのお料理ブック」
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Published 2024-05-05
その作者の数奇な運命について。
使用音声
VOICEVOX:春日部つむぎ
VOICEVOX:雨晴はう
VOICEVOX:波音リツ
VOICEVOX:あいえるたん
使用音源
・CLASSIC JAZZ ON LINE
「奇書の世界史」文庫版が発売中です
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ニコニコ動画
www.nicovideo.jp/mylist/56168136
All Comments (21)
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お料理本の動画かと思ったらアメリカ現代文化史の動画だった。
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待ってました 前フリだけ聞いてると「なんで奇書扱いになるんだこれ?」とか思ってましたが なるほどそういうことか………
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ところどころ「ん?」と違和感を覚える説明があったので、 種明かしされたとき「ああ、やっぱりそういうことか」と腑に落ちた 消費者心理の分析、集合知の双方向的な集積、商品を使うことによって生じる物語の提示、セグメンテーション、偶像によるブランディングなど、 現代でも広く使われているマーケティングの手法が多く用いられているけど、 個人的には「軍団(レギオン)」の存在と、ラジオでの主婦同士のやりとりの数々が気になった カルト化とリンチが起きる機序は、今も昔も変わらないんだなあ
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マーケティングにキャラクターを起用するというのは 設定の後付けがしやすい、生身の人間と比べてスキャンダルが起きにくい、 歳を取らないという利点があるらしいですね。
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聖書に肉薄するほど売れた本、その著者もまたある意味想像の中で作られた神的存在だったと。。
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日本語で検索してもほぼヒットしないことを解説してくれるの凄いと思う
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インターネットのない時代のインフルエンサーって感じ、ステマや「超人的な理想像」の喧伝も含めて その超現実性が実現できるのかと疑問視されるところも含めて
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わざと一手間を加える必要のある製品の方が、罪悪感がないのでよく売れるというのは凄い発見ですよね。大昔、自炊を始めた頃はピーマンを加えるだけとか、白菜があれば出来る!みたいな製品を、私自身が確かに選択していたからです。
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中の人だった社員女性の凄まじい貢献にも関わらず、お給料が最大でも男性の4分の1だったというところも心に残りましたね。性差が無ければ役員レベルでもおかしくなかった。色々と考えさせられる、20世紀を象徴する出来事だと思います。
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アメリカではある時代のビッグブラザーだったんだな。 信仰のアイコンを作って主婦の管理を主婦自身に内在化させたんだ。
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某料理系YouTuberさんが「洗濯機や掃除機は咎められはしないのに、なぜ(味は担保したとしても)料理の省力化は責められるのか。不必要な料理の手間を省くことが悪とされるのはおかしいだろ」とよく言っていますが、この動画を見て、「料理に手間をかけることが愛情の証である」とする文化、神話の出どころ一端を理解できた気がします。こんなに複雑で根深いものだったとは…
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こういう解説動画が増えて欲しい。 wikiの丸写しやそれ以下の解説動画が増えている中で頭一つ抜けてる。
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料理本一冊とってもこれだけの背景があるというのが面白い。
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おすすめに表示されて初めて視聴しましたがこれは、、凄すぎてもうスゴイ笑。 書籍発行に至る経緯から時代背景そして著者の真実へと物語的に魅せる、これだけでもすごいですが、、企業広告による価値観の創出やそれも時代の要請による産物だったという流れはもはや書籍紹介チャンネルの範囲を超えて社会学の講義かと。 そしてその広範さ。ケーキミックスと卵白のマーケティング話やニーバーの祈りの神学ネタなど。 これから他の動画を見てまわります
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「世の可愛いの殆どはおじさんが作っている」に近いものを感じる
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15:44 ゾワっとした 奇書の理由はベティ・クロッカーが実は料理できなかった程度の話かと思ってたらもっとぶっ飛んでたわ
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本当にいつも内容が洗練されていて深く、脱帽します。ところでラジオで愚痴を言った女性とその返信、あまりにも都合が良すぎる気がしてなりません。あれもベティと同じく作られたものではなかったか、そんな想像をしています。
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この赤い本は、本当に有名です。 英語のクイズ本にもよく出てきます。 リーダース英和辞典にも載っているくらいです。
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「神聖な米へのケガレが云々」→「単純に不味い」 この言葉のセンスは真似したい
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擬人化に近いけど象徴化や神格化の方がより近い一歩間違えたりわざと踏み外せば危険な領域に入りかねない程のカリスマを集合知の無機物が得るというのはSFっぽくて興味深い。 シフォンケーキがこの時代に誕生したのも今現在炊飯器レシピがそれなりに普及してるのも含めて色々興味をそそられる内容でした。